挑戦と無謀の違い

社会
挑戦と無謀の違い

多くの人はリスクゼロを求めたり、リスクを恐れすぎる傾向にあります。

しかしリスクを取らないこと自体がリスクであり、適切にリスクを受け入れることが必要です。

多くの人はそのことを理解できていなかったり、実践できていません。

「リスクゼロを求めるリスク」 、「リスクの適切な取り方」を参照してください。)

しかし多くの人とは逆に、リスクを取りすぎてしまう人もいます。

リスクを受け入れて様々なことに挑戦することは大切なことですが、度を越えたリスクは挑戦ではなく無謀になってしまうことがほとんどです。

夢や目標に向かって進んでいくことは素晴らしい事です。

でもそれが、良い挑戦ではなく無謀になってしまわないようにしなくてはなりません。

挑戦と無謀の違いをしっかりと認識しておくことが必要ですね。

<リスクとリターンの相関を理解する>

リスクとリターンの相関を理解する

挑戦と無謀の違いを認識するために前提として必要なことは、「リスクとリターンの相関」を理解することです。

前のめりになりすぎて視野が狭くなってしまっている人は、上手くいったときのリターンにばかり目が行きがちです。

しかし当然のことなのですが、リターンが大きいということはリスクも大きいということです。

ハイリターンにはハイリスクが必ず伴います。

これは絶対的な原則です。

ここで言うリスクとは、損失の振れ幅のことになります。

リターンとリスクの関係

リスクを恐れてばかりなのは良くありませんが、リターンばかりを考えてしまいリスクを軽視してしまうのも危険です。

ローリスクハイリターンは存在しないことを、何度も何度も自分で確認しましょう。

そしてリスクを正確に測ることが必要不可欠です。

<取り返しがつかないレベルではないか>

取り返し

リスクを正確に測ることで、最悪の損失を予測することができます。

やる気に満ち溢れていることはいい事なのですが、そのような時はどうしても最高のリターンを考えてしまう傾向にあります。

しかし考えるべきは最高のリターンではなく、最悪の場合です。

最悪の損失受けてしまった時に、取り返しのつかないレベルではないかということは必ず確認しなくてはなりません。

一度上手くいかなかったら人生が詰んでしまうような挑戦は無謀でしかありません。

このような無謀な挑戦を突破して大成功を収めている人は確かにいます。

しかしそのような大成功は、99%以上の犠牲の上に存在しています。

上手くいっている人がいる以上、無謀な挑戦を全否定するつもりはありませんが、ほとんどの人は再び挑戦できるレベルにするべきです。

なぜなら挑戦は繰り返し行うべきものだからです。

繰り返し挑戦することこそが、成功の確率を上げてくれます。

挑戦を成功に導くのは、知識と経験と運です。

知識については常に勉強をし続けなくてはならないのは言うまでもありませんが、経験は実際にやってみなくては得ることができません。

挑戦することで経験することができるのです。

挑戦して上手くいかなくても、経験値が手に入り、そしてその経験は次の挑戦に生かせます。

そのようにして経験を蓄積しながら少しずつ洗練された完成度の高いものになっていきます。

つまりリスクの面からだけでなく成功確率の面からも、繰り返し挑戦できるレベルのリスクにとどめておくことは非常に重要です。

<99敗した後の1勝でいい>

1勝

先述したように、挑戦を繰り返すことによって経験は蓄積していき自分自身は成長していきます。

自分自身がレベルアップしていくということです。

ということは、最初の方が上手くいく確率が低いのは当然です。

何度も挑戦と失敗を繰り返していくことで、上手くいく確率は上がっていきます。

そして取り返しのつかないリスクを取っていなければ、何度でも挑戦するチャンスが存在します。

99回失敗しても、100回目に上手くいけば成功です。

99回の失敗があるからこそ、100回目の成功が存在するのです。

ですから、取り返しのつかないレベルのリスクを取らないというのは絶対条件で、できればすぐに次の挑戦に行けるようなレベルのリスクから始めたほうがいいです。

リスクを取りすぎて無謀な挑戦をしてしまう人ほど、失敗してはいけないという強迫観念のようなものを感じている場合が多いように感じます。

最初から上手くいく人などいません。

知識と経験を蓄積して工夫を続けている中で、運が味方してくれた時に良い結果につながります。


結局リスクというものはゼロにもできませんし、大きすぎても危険です

適切なリスクを取ることでリターンを得ることが大切だということですね。