【歯医者の裏側⑧】歯医者は簡単なインプラントを探してる!?

医療

「インプラント」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

最近かなり一般的にも知られるようになってきましたね。

歯を失ったところへの治療方法の一つです。

このインプラントが、歯医者にとってボーナスのようなものになってしまっている現状があります。

ボーナス??

どういうことか、わかりやすく説明していきますね。

インプラントとは

インプラントは歯を失ってしまった欠損部位に対して、歯を入れる治療方法の一つになります。

大まかな流れは以下のようになります。

実際には人工の歯根を埋め込む際に、歯肉を切って開いて骨にドリルで穴をあけます。

ちょっとした手術をするわけですね。

またインプラントは保険適応外の診療になるので、高額な費用がかかります。 相場としては1本40万円くらいですね。

インプラントのメリット・デメリット

インプラントは万能な治療方法というわけではなく、メリットもあればデメリットもあります。

というよりは、どんな治療方法にもメリットもデメリットもあるのです。

メリットしかない治療はない!!

デメリットしかない治療もない!!

そういうことですね!!

そもそも歯を失ってしまった場合の治療方法は3つ存在します。

  • ・インプラント
  • ・ブリッジ
  • ・入れ歯

この3つです。

これらのそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

インプラント ブリッジ 入れ歯
違和感 ×
咬みやすさ ×
しゃべりやすさ ×
見た目 △~○ ×
周りの歯のダメージ ×
適応範囲 ×~△ ×
清掃性 ×~△ ×~△
費用 × △~○ △~○
治療期間 ×
体へのリスク × △~○

(※大まかなものですので、あくまで目安程度に考えてください。)

違和感
インプラント
ブリッジ
入れ歯 ×
咬みやすさ
インプラント
ブリッジ
入れ歯 ×
しゃべりやすさ
インプラント
ブリッジ
入れ歯 ×
見た目
インプラント △~○
ブリッジ
入れ歯 ×
周りの歯のダメージ
インプラント
ブリッジ ×
入れ歯
適応範囲
インプラント ×~△
ブリッジ ×
入れ歯
清掃性
インプラント ×~△
ブリッジ ×~△
入れ歯
費用
インプラント ×
ブリッジ △~○
入れ歯 △~○
治療期間
インプラント ×
ブリッジ
入れ歯
体へのリスク
インプラント ×
ブリッジ △~○
入れ歯

(※大まかなものですので、あくまで目安程度に考えてください。

簡単なインプラントだけ狙う歯医者たち

インプラントについての基礎的な知識を得たところで、インプラントが歯医者にとってどのようなものになっているのか説明していきますね。

歯医者にとってのインプラントの特徴としては

  • ・高額なため利益が大きい
  • ・手術が必要なので難易度・リスクが高い場合がある

ということになります。

実はインプラント全てにおいて、難易度やリスクが高いわけではありません。

状態や部位によって、難易度やリスクは大きく変化します。

簡単なものは、本当に簡単なんです。

全部難しいのかと思ってた!!

と言うのもインプラントのメーカーは、インプラントを普及させるために「誰にでも簡単にできる」インプラントの道具を開発しています。

基本的な手技さえできれば、手順に従っていくことで簡単にインプラントをうつことができるようになってきているのです。

誰でも簡単なんていいことですねー

ところがそうでもないのです。

確かに一般的には、誰でも簡単にできることは良いことである場合がほとんどです。しかし医療などの専門分野においては、デメリットになることもあります。

医療の治療などで本来的に大切なことは、「難しくても必要であれば技術をもって成し遂げる」ということです。

いくらインプラントの道具が良くなってきても、難しい症例は誰にでもできるわけではありません。そこには技術も経験も必要です。

技術と経験を得るためには、とにかく症例数をこなすしかありません。簡単なものから徐々に難易度の高いものへステップアップしていく必要があります。

しかし歯医者の多くは、「簡単なインプラント」を探すことばかりに執心しています。

「難しいインプラント」は見向きもしません。そもそもインプラント以外にも選択肢があるわけです。

インプラントを選択するかどうかの判断基準は

  • ・インプラントが最善か
  • ・インプラントが可能か(不可能な場合もあります)
  • ・患者はインプラントを望んでいるか

ということのはずです。

しかし「簡単なインプラント」を探すことばかりをしている歯医者たちの判断基準は

  • ・インプラントをうつのに簡単な症例か
  • ・患者はお金を持っている人か

ということになっています。

これらの条件を満たした場合、患者にインプラントを勧めまくるわけです。

要するに、楽をして稼げるインプラント症例探しをしているということですね。

カスじゃねーか!

そう、カスですよね。

必要でも難しいインプラントはやらないですし、必要でも大変で利益にならない親知らずは抜かないのです。そういう面倒なことはスルーしたり他の歯医者に押し付けたりするわけです。

にもかかわらず簡単で利益になる簡単なインプラントは、必要かどうかは関係なく進めたりするのです。このようなカスな歯医者にとっては、インプラントは治療の選択肢というよりも「ボーナス」的な役割です。

お金を持っていて簡単なインプラント症例の患者が来たら、ボーナスゲットという感覚なんでしょうね。

要するにインプラントは、歯医者にとって利益を飛躍的に伸ばす道具なのです。

患者の皆さんに理解してほしいこと

ここまで「簡単なインプラント」を探すことばかりに執心しているカス歯医者のことを説明してきましたが、歯医者全員がそうではありません。

真摯に皆さんに向き合ってくれる歯医者も存在します。

そのような歯医者は、それぞれの患者に対して最も適していると思われる治療法を考えてくれます。 そして必要があれば、自分の不利益になるかもしれなくても専門医などを紹介してくれたりもします。

そういう歯医者を
どうやって探せばいいですか??

そう、そこですよね。

100%の話はできませんが、ある程度の指標となることをお伝えしておきます。

  • 治療方法や材料などについて、メリットだけでなくデメリットも教えてくれること

これをひとつの判断材料にしてみてください。

デメリットも教えてくれるから絶対に良い歯医者かと言えば、絶対ではありません。しかしデメリットをちゃんと教えてくれない歯医者は、ほぼほぼダメです。

治療方法も材料も、メリットしかないものもデメリットしかないものも存在しません。それをしっかり頭に入れておいてください。

これは歯医者のこと以外でも同じですね。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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