未来にたかり続けるシルバー民主主義

医療 教育
未来にたかり続けるシルバー民主主義

シルバー民主主義とは

少子高齢化が進むことによって有権者の中の高齢者層の占める割合が大きくなり、政治が高齢者層の意向によって進むようになり、若年層・中年層の意見が反映されにくくなり世代間格差ができてしまうことをシルバー民主主義と言います。

政治家は票を獲得し当選するために高齢者層を優遇した政策を打ち出すこととなり、年金・医療・介護などの支出は増え続ける反面、教育・子育てへの費用は縮小しており、労働世代の負担も増え続けています。

選挙の演説でも「社会保障の充実」「医療・介護の充実」「高齢者が安心できる社会へ」などの言葉が飛び交っています。

これらは裏を返せば未来の世代は踏みにじると言っているようなものです。

現在の社会保障費の爆発的な増加や少子高齢化の進行などを考えれば、高齢者に手厚くするということは未来を犠牲にすることになるのは明白なのです。

政治家もどんなに崇高な理念を持っていても当選しなくては何もできないので仕方のないところもあるのかもしれませんが、真っ当な政策を打ち出してもらいたいと思います。

そして有権者は真っ当なことを言っている政治家を選ばなくてはなりません。

抜本的解決が先送りの社会保障費

年金・医療・介護などの社会保障費は爆発的に増加の一途をたどっています。

高齢者の数が増えている以上ある程度必然ではあるのですが、高齢化社会は今後の安定した人口分布になると言われていますので高齢化社会が解消される可能性は極めて低いのです。

少子高齢化で高齢化社会であるというのは、現在の一時的な特別な状況ではなく今後常にこの状態ということです。

つまり高齢化社会でも成り立つような社会保障制度にしていかなくてはなりません。

しかし現在の社会保障は莫大な赤字でありその借金を未来に押し付けている状態です。

赤字を解消するには二つしか方法はありません。

収入を増やす支出を減らすかです。

収入を増やすというのは税金をあげるということです。

消費税増税などの話になると議論が巻き起こります。

消費税上げるなら法人税上げて大企業からもっと取れだとか、所得税を見直してもっと高所得者から取れだとかよく言われます。

日本は法人税も高所得者の所得税が増える累進課税も世界的に見てもとても高いです。

そして消費税などはとても低いのです。

特に法人税に関しては企業の利益が出なくなってしまえば雇用もなくなりますし、法人税を上げすぎてしまえば企業が海外に逃げてしまう可能性は非常に高いです。

そうなれば税収が落ちる上に雇用も減少してしまうのです。

今でさえ高い法人税をさらに上げるのはリスクが高すぎると思います。

どのような方法をとるにしても今より税金は高くしなくてはならないのは間違いないのですが、限界はあります。

当然支出を減らす必要もあります。

もちろん支出で大きな割合を占めていて増加し続けている社会保障費に対して抜本的な改革を行い増加に歯止めをかけ、縮小しなくてはなりません。

「社会保障の充実」「医療・介護の充実」を目指すのはあり得ない話のはずです。

例えば医療に関しての縮小は医療の質を落とすのではなく、患者の数を減らすことを目指せばいいのです。

誰もが健康に意識を持ち病気にならないように努力をすることで医療費は減らすことができます。

介護に関してもできるだけ最期まで自活できるように若い時から健康に気を付けたりしなくてはなりません。

そして自分の健康を維持するということは病院でやるべきことではなく、普段の生活における食生活や運動習慣を見直して自律することなのです。

政治家も国民もそのようなことに焦点を当てていくべきではないのでしょうか。

運動もせず暴飲暴食を繰り返した結果、病気になり未来の世代への借金で医療費を使いまくる権利を求めるのはどうかしていると思います。

社会保障の抜本的な改革に必要なのはまず意識改革だと思います。

最も厳しいのは未来の世代

社会保障で考えなくてはならないものの中に年金もあります。

年金は未来になればなるほどもらえる額は減っていきます。今貰っている世代が現在から未来にかけて最も多く貰う人たちです。

にも拘らず「年金だけでは生活できない」「年金暮らしで大変」「国は何とかしろ」などとあまりに筋違いな意見をよく聞きます。

そもそも年金は老後の生活の一助としての機能を期待して作られたものであり、年金のみで老後暮らせるなどと言っているわけではありません。

そして今この時点で文句を言うということは未来の世代に対してどのように考えているのでしょうか。

勘違いしてはいけないのは現在どのように感じていようが、現在から未来へ全ての人たちの中で、今の高齢者層が最も恵まれているということです。

そして今の労働世代も高齢者層に対して不満もあるでしょうが、自分たちより若い世代よりも恵まれているのです。

つまり未来になればなるほど状況は悪くなるのです。

今日生まれたばかりの子たちが最も負担を強いられて厳しい状況にいるということなのです。

今より良くしろという人たちは子供たちに借金を押し付けて自分たちの生活を成り立たせているのであり、それを認識して子供たちの目を見ることができるのでしょうか。

大人たちは子供たちを守り育んでいかなくてはならないはずです。

子供たちに負担を押し付けて大人が楽をするなどという社会が存続できるわけがありません。

今自分が厳しい状況だと感じたとしても、未来の世代はもっと厳しい状況になるのです。

それを認識しなくてはなりません。

未来へ向けて私たちがやらなくてはならないこと

シンプルに未来への負担を減らし無くしていくために、私たち全員が今より我慢しなくてはならないということだと思います。

赤字で今の生活を維持できないならば当然生活水準を下げるべきです。

仕事をしているわけではなく東京に暮らしていて生活が厳しいと言っている人たちは、家賃の安い地方に住めばいいのです。

当たり前だと思います。

今の日本は身の丈に合っていない生活水準だということです。

赤字ということはそういうことです。

それをただの我慢だと思うのではなく、未来への投資だと思えばいいのではないかと思います。

自分だけが良ければいいというのでは社会は成り立ちません。

社会に守られて人は生きていくことができます。

そして社会は人の集合体です。

守られているということは自分も社会を守る義務があります。

それを果たさない人が多すぎるのです。

誰もが未来を壊さないために我慢をして、その分子供たちがのびのび生きていける社会を作っていくことを目標にできることが理想だと思います。

子供たちや未来を大切にしない大人に守られる権利はないと思います。

この記事のライター

木部雅也