【Go To Eat】「トリキの錬金術」はルールの問題

社会
【Go To Eat】「トリキの錬金術」はルールの問題

コロナによって大打撃を受けた飲食業界への支援策として、2020年から「Go To Eat」キャンペーンが始まりましたね。

しかし始まってすぐから、「トリキ錬金術」と言われるものをはじめとした「ポイントの荒稼ぎ」が問題になっています。

この問題は「ルールの問題」なのでしょうか。

それとも「モラルの問題」なのでしょうか。

結論から言ってしまえば、明らかに「ルールの問題」です。

さらに言えば、経済対策のための手段としての「ポイントの付与」自体が問題です。

以下の流れで説明していきます。

Go To Eat とポイントの荒稼ぎ

荒稼ぎ

Go To Eat の仕組みを簡単に説明すると以下の通りです。

飲食店をネット予約して食事をすると・・・・

  • 昼食だと500円分のポイント
  • 夕食だと1000円分のポイント

が貰える

そしてこの制度の穴をついたのが、「トリキの錬金術」などの「ポイントの荒稼ぎ」です。

具体的には「鳥貴族」という居酒屋チェーンでは、300円ちょっとのメニューがあり、それを頼むだけで店を出ても1000円分のポイントがもらえるということです。

何件もハシゴすれば、無料で食事をできる上に、一日で数千円分のポイントを稼ぐことも可能ですね。

「鳥貴族」だけでなくこのようにポイントを荒稼ぎしている人が多数いるようです。

その人たちに対して批判が集まっているということです。

モラルに頼るのは無意味

モラル

このような問題が起こった時によく言われることとして、「モラルが低い」「恥ずかしくないのか」などの個人に対する批判です。

個人的に言えば、このような制度の穴をついた行動は好きではありませんし、良くないと思います。

しかし、それとモラルの問題を一緒にするのは全く無意味です。

そもそも「モラル」というのは、人によって異なります

時代によっても異なります。

場所や境遇によっても異なります。

つまりルールのように明確なものではありません。

どこまでがモラルがある行動でどこからがモラルのない行動なのかを、誰も明確にライン引きできないのです。

「トリキの錬金術」のように安い1品のみ頼んで、ポイントを稼ぐことは、多くの人はモラルがない行動と思うのでしょう。

では1000円分の食事をして1000円分のポイントを貰って、次の日からは実質タダで夕飯を食べるのはいかがでしょうか?

これもモラルがないと思う人が多数なのではないでしょうか。

それではさらに条件を付け加えて、そのような利用をしている人が貧困で苦しんでいてその夕食で何とか救われているとしたらいかがでしょうか?

非常に極端な例ではありますが、このような場合はモラルがないと思う人は相当減るのは間違いないでしょう。

このように、モラルによって人の行動を評価することは非常に困難です。

そして今回のポイント荒稼ぎは、違法でもなくルール違反でもないのです。

その穴をついてくる人たちが出てくるのは必然ですよね。

そこにモラルを持ち出して批判することに何の意味もありません。

穴のない制度にすればいいだけのことなのです。

結局は国が、制度に欠陥があるのをわかっていながら運用開始しただけです。

そして問題が噴出したら、飲食店各々で対応しろということを言っているわけです・・・

なぜポイントによる支援なのか

疑問

そもそもなぜポイントによる支援を行うのでしょうか。

コロナウィルスによる経済的打撃に対する支援として、ポイント制度は有効なのでしょうか。

無意味だとは言いませんが、消費税を10%に増税した時の2%分のポイント付与がほとんど効果なかったことなど、ポイントによる効果は低いのは間違いありません。

一律でお金をばら蒔いても、消費に向かわず貯蓄になってしまい経済が活性化しにくいというのも一理あります。

(消費に向かうまでばら蒔き続ければ別です。)

では何が最も効果的なのかというと、いたってシンプルです。

ポイントなどではなく、実際の価格を安くすればいいのです。

はい、消費税減税です。

さらに言えば、当然ながら消費税廃止が最も効果的です。

少なくとも一時的にでも消費税を凍結することが、最も消費を押し上げて経済を活性化させやすいのは明白なのです。

(消費税以外の税の減税などもアリですが、消費税が最も効果があります。)

もちろん国は絶対に行いたくない選択肢でしょうね・・・(笑)

消費税を減税・廃止しないためにもポイント制度を導入しているのです。

それともう一つポイント制度を導入する理由があります。

はい、利権です。

政治的な判断には必ずついてきて離れることのない利権ですね(笑)

自分たちを支援してくれる業界の団体に対して、恩を売るために政策を実行するわけです。

それぞれの政策が、誰が得をするのかを考えればわかりやすいですね。

要は、自分たちを支援してくれるところにだけお金を注入したいのです。

だからこそ、穴がある制度とわかっていながら運用を開始したんですね。

そして問題が表面化したら、各々で対応しろというわけです。

結局、問題の根底はこの辺りにあるのではないでしょうか。

ルールの問題であるのはわかりきっているのに、そのルールが穴だらけでも自分たちの利益になるから運用する。

そして問題が起こってもあとは勝手に何とかしろ、ということです。

批判をする相手を間違えないようにしないといけませんねー!!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。