親の常識は子どもを不幸にする

教育

親の言うことを素直に聞いて従う聞き分けのいい子ども = 「良い子」

このように考えている大人は多いのではないでしょうか。

しかしこれは大きな間違いです。
親の言うことを素直に聞いて従う聞き分けのいい子どもは、将来大人になった時に成功しにくかったり苦労したりします。

常識は時代によって変わる

現代の世の中は、すごいスピードで変化しています。

社会のルールもどんどん変わっていっています。

ルールが変われば、常識も変わっていきます。

今の子どもたちが、大人になった時の世の中のルールや常識は今とは大きく変わっているはずです。

それがどんなものなのかを、今の大人が知る術はありません。

だいたい30年間くらいが世代のサイクルになります。
今から30年後の世界を正確に予想できる人はまずいませんよね。

また、30年前に今の世の中を予想できた人もいたとは考えにくいですね。

ほんの一例ですが、30年もたつと様々なことが変化していますね。

大人が当たり前と思っているルールや常識は、子どもが大人になる頃には通用しないものになっているのです。

親の言うことを素直に聞いて従う聞き分けのいい子どもは、親に教わった常識や考え方などを大人になっても持っていることが多いです。
するとその時代においては、時代遅れの常識や考え方になってしまい、成功しにくかったり苦労したりすることになってしまうのです。

「聞き分けがいい = 良い事」ではないかもしれませんね・・・・

大人になった時に成功しやすい子どもの特徴

子どもの頃の特徴が大人になった時の知性に関わっているという研究があるそうです。
知性が高いことは、様々な面において成功しやすいと言われていますから、子どもの頃の特徴が大人になっての成功に関与する要因の一つになるということですね。

  • <おしゃべりな子ども>
  • 大人になったら知性が高い傾向が見られた。

おしゃべりだった子どもは、大人になった時に知性が高かったそうです。
うるさいと思わずに好きなだけしゃべらせてあげた方が良いかもしれませんね!!

  • <適応力の高い子ども>
  • 大人になったら知的好奇心が高い傾向が見られた。

子どもの適応力は、色々なところに飛び込んでいけるようなことです。
つまりは好奇心ですね。
大人になっての知的好奇心の高さは、成功のカギの一つと言われています。
子どもには好奇心の赴くまま色々とやらせてあげた方がいいのかもしれません。

  • <謙虚で聞き分けのいい子ども>
  • 大人になったら謙虚すぎる傾向が見られた。
  • 不安になりやすかったり自分に自信を持てなかったりして成功しにくかった。

この研究でも聞き分けのいい子どもは大人になって、成功しにくかったり苦労するという結果になっています。
親にとっての「良い子」は、その子の人生にとっては良い事ではなさそうですね。

親が子どもにできること

子どもが生まれると、親として色々と教えなくてはいけないと思ってしまいますよね。
もちろん子どもが大切だからですから、当然のことです。

しかしここまで説明してきたように、親が良い事と思っていることが子どもの将来に良い影響を及ぼさないかもしれないことは理解しておいた方がいいのではないでしょうか。
実際に親が子どもにできることは限られていると思います。

親の常識を押し付けることは危険です。

子どもは好奇心の塊です。

子どもは、大人は見過ごしてしまうような様々なことに興味を示します。
そしてそれを一生懸命に親に伝えようとします。
親はその好奇心を大切にして、子どものやりたいことをやらせてあげるべきではないでしょうか。
そして話を良く聞いてあげて見守ってあげてほしいです。

聞き分けがいいことは親としては楽ですが、もしかしたら好奇心を奪ってしまっているのかもしれません。

子どもは勝手にどんどん成長します。

親はその場を提供してあげることが大切で、自分の価値観を押し付けることではないのではないでしょうか。
確実な正解はありませんが、親の自己満足ではなく本当の意味での子どものためになることを、大人は誰もが考えなくてはならないと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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