植民地支配と日本

教育
植民地支配と日本

第二次世界大戦前、アジアで欧米列強の植民地にならなかったのは、日本とタイだけです。

中国も完全な植民地になっていなかったものの、欧米諸国に侵食されていて、実質半植民地状態でした。

世界中が白人によって支配されていて、人種差別が当たり前だった時代なのです。

そして、そのような白人至上主義の世界に異を唱え、戦ったのが日本です。さらに言えば、日本が戦った大東亜戦争によって、東南アジアの植民地支配が終わりに向かったと言えます。

植民地にならなかった日本

植民地支配は、16世紀にスペインとポルトガルが新大陸に進出したのがきっかけで始まりました。

スペインはアメリカ大陸へ、ポルトガルはアフリカ東南アジアへ進出しましたが、両国ではお互いの進出範囲を相談して決めていました。

スペイン・ポルトガルの進出

現地の人々の意見などは全く無視して、勝手にお互いの支配地域を決めていたのです。

17世紀にはいると、イギリス・フランス・オランダが国外に進出し始め、植民地支配の列強国として台頭し始めました。

この頃から各国が植民地を広げようとする争いが激化していきます。

19世紀ころになると、アメリカもその争いに参入していきます。当然日本も、列強の植民地支配の標的でした。

1549年に日本に来たスペイン出身のフランシスコ・ザビエルは、キリスト教を布教したことで有名ですが、実は日本を植民地支配するために日本を偵察に来たと言われています。

フランシスコ・ザビエル

しかし当時の日本は、同時期に伝わった鉄砲などを織田信長などが大量生産し、世界最大の鉄砲保有国とも言われていました。日本は非常に軍事力が高い国だったのです。

そのため、武力で日本を支配することは難しいと判断したスペインは、キリスト教の布教によって日本を内側から崩していこうとしたと言われています。

つまり、このころの日本は純粋に強かったために植民地にならずに済んだわけです。

しかし、ヨーロッパなどで18世紀半ば頃に産業革命が起こったのに対して、鎖国していた日本はその流れに追従しませんでした。

その結果、軍事力という意味で日本は大きな差を列強につけられてしまいました。そんな中で、ペリーの黒船来航などによって日本は開国を迫られていき、明治維新が起こります。

ペリーの黒船来航

明治維新の真相などはここでは割愛しますが、明治維新から20年余りで日本は凄まじい成長を遂げ、列強に肩を並べることになります。日本人の力を見せつけた時代と言えると思います。

一つ例を挙げると、黒船来航からわずか6年程度で、見よう見まねで日本は独自に黒船と同じ蒸気機関船を作ったとも言われています。

とにもかくにも、圧倒的スピードの成長を遂げた日本は、ここでも列強の力を跳ね返すことで植民地にならずに済んだのです。強かったために植民地にならずに済んだわけです。

そして1894年に日清戦争に、さらには1904年に日露戦争に日本は勝利しました。

日露戦争は、ロシアという大国を日本が打ち破ったことで、列強の中にも衝撃が走っただけでなく、列強にしいたげられ続けてきた黄色人種に希望を与えることになりました。

そのような意味でも、日露戦争での日本の勝利は白人至上主義が絶対ではないことを証明し、有色人種に希望を与えた歴史的出来事だったと言えます。

人種的差別撤廃提案

力をつけることで人種間に優劣が無いことを示し始めていた日本ですが、国際社会の中でも人種差別撤廃を訴えていました。

日本は1919年に国際連盟において、「人種的差別撤廃」を提案しました。実は、国際会議において人種差別撤廃を訴えたのは、この時の日本が初めてだったのです。

ベルサイユ宮殿、鏡の間での講和条約の調印
ウィリアム・オルペン画
『1919年6月28日、ベルサイユ宮殿、鏡の間での講和条約の調印』

つまり、現在では当たり前の「人種差別するべきではない」ということを世界で初めて日本が主張したということです。

日本人として、このことは知っておくべきですし、誇りに思っていいことです。しかしこの提案は、植民地を多く持つ主要国の反対によって流されてしまいます。

国際連盟という国際社会を象徴する舞台で、人種差別を正当化したのです。白人にとって、有色人種はこれからも奴隷だと宣言したようなものです。

東南アジア諸国がことごとく独立

その後大東亜戦争がはじまり、日本は東南アジアの国を植民地にしていて常駐していたイギリス軍やアメリカ軍やオランダ軍などと戦います。

日本はこれらの列強の軍隊を東南アジアの国々から追い出していきます。

日本が列強と違ったのは、東南アジアの国々から搾取するのではなく、インフラを整備し教育を提供し、独立に向けて軍隊なども整備させたりしたことです。

そして現地の人たちは、目の前で自分たちが何度挑んでも勝てずに独立させてもらえなかった列強を、同じ黄色人種である日本人が打ち破るのを目にしました。

その結果、勇気と自信を手にした東南アジアの国々は、日本が大東亜戦争で敗れた後も列強と戦って独立を勝ち取っていくことになります。

また、第二次世界大戦・大東亜戦争で列強が力を失ったことも、独立の要因の一つです。

何にしても、日本が大東亜戦争を戦わなければ、東南アジアの国々の独立は無かったと考えられます。

  • 世界はどのように大東亜戦争を評価しているか
  • 日本会議・オピニオン
  • もちろん、良い意見をピックアップしているとは思いますが、少なくともこうした評価があることも確かです。

戦争自体を肯定するわけではありませんが、白人の列強に唯一肩を並べて、そして戦って人種差別撤廃や独立へのきっかけを作ったのが日本であることは、疑いようもない事実なのです。

植民地時代を終わらせ、人種差別するべきではないことを世界の常識にして、白人至上主義と戦った国が日本です。

もちろん、日本だけがこれらの要因ではありませんが、少なくとも日本が大きな影響を与えたことは間違いありません。

しかしながら、そのことを理解していない日本人が非常に多いのが、日本の現状を良く表しています。

まとめ

  • ・日本は強かったために植民地にならなかった
  • ・日本は国際会議で初めて、人種差別撤廃を提案した
  • ・日本が大東亜戦争を戦ったことで、東南アジアの国は独立できた

学校で教わる歴史は

  • 日本は東南アジアなどを侵略して植民地化して世界中に迷惑をかけた

というものです。

従軍慰安婦・徴用工・南京大虐殺など、事実ではないことを日本人は教えられています。その結果、自虐史観が植え付けられるわけです。

これはGHQが、日本人が二度と立ち上がらないように、罪の意識を刷り込むために教育を変えたからです。

そして戦後80年近くたつ今でも、そのような歴史を信じている日本人が多数います。

戦争を肯定するわけではありませんし、二度と戦争をしないようにしなくてはならないのは間違いありません。

また、大東亜戦争を聖戦というつもりもありません。戦争である以上、日本も非道なこともしているのは確実です。

しかし、日本が東南アジアの国々にしたことを侵略というのであれば、欧米の列強がやったことは侵略なんてものではありません。

日本だけが責められる立場にあることは、間違っています。中国にも韓国にも、とやかく言われる筋合いもありません。

正しい歴史を学べば、そのことがわかります。いつまでもGHQが作った反日教育に染められていてはいけません。

今は学ぼうとすれば、自分で正しい歴史を学べます。学校で習うことを盲信せず、自分で学んでください。